musakuroの「社会人になるときに知っておきたかったこと」

「もっと早くこんなこと知りたかったなぁ」と思うことを気の向くままに書いてます。

成長の実感を楽しむ

最近思うことは、成長の実感を楽しめていない社員が多いということです。

 

例えば、

「あなたは去年と今年の自分を比較してどれだけ成長したの?」と聞いても、自信をもって「これだけ成長した!」と言葉にできる人はあまりいません。この質問を毎年毎年繰り返し投げかけても同じような返事が返ってきます。

ですが、

「あなたは10年前の自分と今の自分を比較してどれだけ成長したの?」と聞くと、大抵の人は「10年前と比べたらだいぶ成長しましたね。あの時はまだ若かったです。」というような答えが返ってきます。

 

去年と今年を比べてみると自信をもって「成長した!」と言い切れない人が多いですが、10年前と比較すると自信をもって「成長している!」と感じる人は多いと思います。

 

これは植物の生長観察なんかと同じです。

野菜を植えて芽が出てきてから、収穫を楽しみに毎日新芽の確認をしても、昨日と今日ではどれだけ芽が伸びたのかあまり実感できません。ですが、1~2週間後には間違いなく芽が伸びて、茎が太くなっているのが分かります。

 

重要なのは、「ある程度の時間が経てば成長を実感できる」ではダメだということです。

素人が野菜を育てる場合、とりあえず芽が出た野菜を日当たりのいいところに置いておく程度で、昨日と今日の芽の成長の変化が見て取れなくてもそのままにしておきます。そして1週間程度たって目視で確認できるくらいに芽が伸びたら「だいぶ成長したな!」と満足してしまいます。

 

しかし、野菜を育てるプロの農家さんたちは違います

昨日と今日でどれだけ芽が伸びたかをメジャーで図ってミリ単位で成長を確認します。そして、成長が足りない場合は、原因は何なのかを徹底的に考えます。

・この場所では日当たりがよくないのではないか?風の影響を受けていないか?

・昨日の水やりが足りなかったか?もしくは多すぎたのか?肥料は適切か?

・水をあげる時間帯は間違っていなかったかか?日昇前、日没後どちらがいいか?

・葉の裏に害虫はいないか?夜、土壌から夜盗虫は出てないか?

こうした確認を毎日して、昨日より今日、今日より明日と確実に新芽を成長させて立派な野菜を作り上げます。

 

こうしたことの違いから、

素人が野菜を新芽から育てるのとプロの農家さんが育てるのでは、1週間だけでも確実に成長の違いがでます。ましてや収穫の時期には枝ぶり、茎の太さ、収穫量は格段に変わってきます。

 

なぜこの違いが出るのかということに対して、

「それは知識や経験に基づいたノウハウの違いでしょ。」と思っているようではダメです。

 

決定的な違いは「毎日成長の確認をしっかりする。」ということなんです。

 

この確認をすることによって、1ミリ単位でも成長していることを実感し、喜び、安心できる。逆に成長が足りなければ、その原因を考え、できる限りの手を打つ。その対応をすることで翌日に成長していれば、前日に実施したことが良かったんだ!ということでノウハウになっていく。翌日も成長していなければ、このやり方ではダメなんだ。。。ということが分かり、別のやり方を考えて実施する。これが結果として経験とノウハウになっていく

 

大事なことは、知識や経験ありきではないよいうこと

 

1週間放っておいて、1週間後に「なんとなく成長したね!」ではなく、

毎日ミリ単位の小さな成長を確認して、1週間後には「確実にそして最大限に」成長をさせるために観察をするということなんです。

 

前置き説明が長くなってしまいましたが、これを自分の成長確認に置き換えて考えてみて下さい。

 

1年前と1年後の成長はあまり実感できないけど、10年前と今では成長を確実に実感できる。これではダメなんです。素人が野菜を育てて、日々の芽の成長はわからないけど、1週間後なら何となく成長が分かる。という話と一緒です。

 

あなたたちは、自分自身という新芽を成長させるプロの農家にならなくてはダメなんです。そうでないと立派な野菜(社会人)にはは育たないし、立派は枝ぶり(オーラ)にはならないし、収穫(収入)も増えません。

 

自分自身という新芽を確実に立派に成長させるために必要なことは、

「10年前よりは成長したということが分かることではありません。毎日毎日、前の日よりも確実に成長したことを実感できるように日々自分をメジャーで測ることです。前の日よりも増えた知識は何か?昨日までは経験したことの無い体験をしたか?」この確認を毎日棚卸することです。

 

そして前の日よりも知識が増えたならそれを喜ぶ。今まで経験したことの無い体験やチャレンジをしたのならそれを喜ぶ。これが大切。

 

前の日から、知識も経験も増えていなかったら、

「昨日の1日の過ごし方の何が問題だったのか?TVばかり見てなかったか?ゲームしてなかったか?もっと有効に時間を使えたんじゃないか?」ということを自問自答して修正をしていく。

 

こうしたことを1日単位で繰り返していくことで、確実な成長ができ、結果として知識や経験、ノウハウが備わっていくのです。

 

自分という野菜を育てるプロの農家になったと思って、1日単位で1ミリ単位の成長を喜べるようになれば、10年といわずとも1年後には見違えるような成長を実感できるようになるのではないでしょうか。

 

1日で1つ知識が増えれば、1年後には365個も知識が増えているということです。

小さな成長を確実に。小さな成長で大喜びする。

まずこんなことから始めてみてはどうでしょうか。

 

こんな名言があります。

「大人が1年間ムキになってやれば、大抵のことは、立派な専門家になれます。」

好きな言葉です。