musakuroの「社会人になるときに知っておきたかったこと」

「もっと早くこんなこと知りたかったなぁ」と思うことを気の向くままに書いてます。

仕事を通じて得るべきものとは

仕事を通じで得られるものは多くあると思います。

 

それは大なり小なり多くのものがあると思いますが、知識や経験といったことは置いておいて、仕事を通じて得られるものを大まかに「お金」「人脈」「ノウハウ」の3つに分類します。

 

それでは質問です。

「仕事を通じて得られるお金、人脈、ノウハウの3つの中でどれが一番重要ですか?」

 ※雇われの身のサラリーマンとして考えて下さい。独立して事業をしている経営者

にはあてはならない質問になります。

 

これは答えの分かれる質問だと思いますし、大前提としてこの3つはどれも大切です。

 

「お金」と答える人が多いような気もしますし、「人脈」が1番だと答える人も多いでしょう。年齢や、社会人経験年数によっても答えが分かれる内容だと思います。

実際に研修などでこの質問をすると答えはほぼ均等に分かれることが多いです。

 

また、3つのうちから選ぶことはできても、その理由までしっかり自分の中で定義づけできて仕事と向き合えている人は少ないように感じます。

 

あえて1つだけを選ぶなら私は間違いなく「ノウハウ」を選択します。

 

理由としては。。。

真っ先に誰もが選びそうな「お金」ですが、お金は追いかけるものというより、結果として得られるものだと思います。また自身の経験上、「お金」を目的に仕事をしすぎると、自分のやりたいことと仕事内容が乖離していく傾向があるためです。ただしこれは雇われの身であるサラリーマンの場合ですね。自主独立して事業をしている人にとってはやりたいことが乖離していくことは少ないと思います。

 

「人脈」に関しては、一番重要になりえる選択項目だと思いますが、人脈の質によります。どのような人脈の質かが重要です。

 

例えば、人脈と答えた人に、

「あなたのいう重要な人脈はどんな人ですか?」

「これまでの人生で一番の重要な人脈を思い浮かべて下さい。その人はあなたが困っているときにどんなことをしてくれますか?」

 

人脈とは、愚痴や悩みを聞いてもらえる相手でも、アドバイスをくれる友達でもなく、困ったときにどれだけのことをしてくれるか(してあげられるか)が人脈だと思います。本当の人脈とは平時の時の関係ではなくて、困った時に関係がわかるものだと思います。本当に困っているときにどれだけの時間を費やしてくれるか、お金を支援してくれるか、ノウハウを提供してくれるか。また逆に相手にしてあげられるか。これが人脈だと思います。

 

また、大したノウハウや魅力のない人には、大した人脈は集まりません。

 

こうした理由から、まずは「ノウハウ」が重要と思います。「ノウハウ」には、知識や経験などが含まれますが、この知識や経験に基づくノウハウというものは自身の中にストックしていくもので、他人に奪われることも、減ることも、無くなることもありません。

 

お金や人脈は、増えることもありますが、減ることも、無くなることも、奪われることもあります。

そんな中でノウハウだけは大きな障害の残るような事故や病気さえしなければ、奪われも、無くなりも、減りもしません。ノウハウがしっかりストックされていれば、お金や人脈が無くなっても再起が可能です。いわば元本保証の保険みたいなものです。

 

仕事を通じて、「お金」や「人脈」を追いかけることも大事ですが、順序的にはまずしっかり自分自身の知識や経験に基づいた「」ノウハウを身に付けることが先です。そのストックに応じで「お金」がついてきたり、「人脈」のレベル(質)が上がっていくものです。

 

何を得るべきかの照準を何にするか次第で行動は変わります。

 

1年は365日あります。

1日1つの知識を増やしていけば1年で365個知識が増えます。1日2つ知識を増やせば1年で730個の知識が増えます。

 

城山三郎さんの言葉に

「大人が1年間ムキになってやれば、大抵のことは、りっぱな専門家になれます。」

というものがあります。

 

1つの分野に絞って、300も700も知識があればそれはもう専門家並みになるでしょう。何に照準を絞ってどう取り組むか次第でノウハウはストックされていきます。

 

「お金」や「人脈」が欲しいと思うのであれば、まずは毎日1つでも2つでも確実に知識や経験を増やして、1年後に見違える自分になれることから始めてはどうでしょうか。