musakuroの「社会人になるときに知っておきたかったこと」

「もっと早くこんなこと知りたかったなぁ」と思うことを気の向くままに書いてます。

目指せ一身二生

私の人生のテーマは「一身二生」です。

 

一身二生は読んで字のごとく、ひとつの身でふたつの人生を送るという考え方です。

 

人生百年時代なんて言われ、年金がもらえる年齢は上がり、もらえる額は減るであろうこのご時世では否が応でも一身二生にならざるをえないかもしれないのですが、やはりこういったことも意識をして、事前に準備をしてそうなるのか。それとも成り行きでそうなるのかは大きく異なると思う。

 

理想的な仕事の仕方としては、仕事をしながら定年後に独立できるノウハウを身に付けることです。仕事をしながら給与を得て、生活の糧にするということも大事ですが、もっと有意義に時間を使うために、「この仕事は、将来独立するための事業の役に立つのか!?」ということを強く意識して仕事をすることです。

そうすれば真剣に仕事をするようになり、会社のためにも、自分のためにもなるwinwinな働き方ができます。自身の仕事パフォーマンスも上って、ひいてはそれが会社のメリットにもなります。

 

そう考えると、仕事をして給料をもらいながら、将来の独立のための勉強や実験検証をさせてもらえているようでとても仕事が有意義になります。ただそのためには、自分のやりたいことと、会社がやりたいことをマッチングさせなければなりません。

 

そのためには転職といった手段もありますが、今いる会社で新規事業の提案や、自分の職域のシフトをするための交渉が必要になってきます。少しハードルの高いことですが、将来の自分のためになると思えば思い切って交渉に挑戦するべきだと思います。

 

私は、趣味が家庭菜園で、定年後の自給自足を目指して、およそ7年くらいやっていました。しかしだんだん家庭菜園では飽き足らなくなり、自分の所属している会社で新規事業の提案をし、自社農場を開設した経験があります。本来は、趣味で休日にやっていた菜園が、仕事時間に、しかも経費は会社持ちで、何百倍もの広さでできるようになり、とても充実した気分でした。

 

他にも、新規事業の提案をし、自分がプロジェクトリーダーとなって事業の立ち上げをしたこともあります。以前の記事で、「社会人は宣言したもん勝ち!」という内容をかいたことがありますが、まさにそういった経験を何度もしてきました。

 

今は、将来やりたいことが別のものにシフトしたので、会社を転職して将来やりたい事業に直結した仕事に就いています。

 

「会社勤務」と「定年後の独立」で一身二生を目指すべく、会社に勤めながら、定年後に独立して事業をする準備を進めています。

 

こうした考えで取り組むようになったきっかけは、伊能忠敬です。

 

伊能忠敬は、酒造家の家に婿入りをし、49歳まで勤め上げた後に単身で江戸に渡り、趣味であった天文学の弟子入りをしています。そして55歳から17年の歳月をかけて、全国を測量し、日本で初めて歩測により正確な日本地図を作り上げた人物です。

 

しっかりと家業を勤め上げ、定年後は趣味の天文学に没頭しているうちに、機会があり日本で初めての地図を作り上げるという偉業を成し遂げるさまは、まさに一身二生と言えます。

 

電車もPCも、もちろんドローンもない時代に、歩測と手計算、手書きで正確な地図を作るなんてことは、好きなことでなければできません。好きだけでもできないかもしれませんが、そこはやはり好きを超越した強い使命感を持っていたんだと思います。

 

少しでも年齢が若いうちに、この一身二生を目指して、有意義な前半の社会人人生を送ることが大事だと思います。

 

「国を支えて 国に頼らず。」という、福沢諭吉の言葉もあります。

 

ぜひ自分の定年後の人生が有意義で充実するような、前半の社会人人生を過ごしたいものです。