musakuroの「社会人になるときに知っておきたかったこと」

「もっと早くこんなこと知りたかったなぁ」と思うことを気の向くままに書いてます。

今やていることで日本一を目指す

若手社員の退職理由に多いのが、「希望の部署に行けない」というものです。

 

入社して3年目くらいになると、こういった理由で退職をする人が増えてきます。

 

学生のうちに何かしら専門性の高い勉強をしていれば別ですが、学生の頃に身に付けた知識も乏しく、社会人になって自己研鑽に打ち込んでいないのに「希望の部署に行けないので退職します。」という人がとても多いと感じます。

 

「上手くいかないことを他人と環境のせいにする」典型だと思います。

 

「じゃあ、希望の部署にけるようになるためにどれだけの努力をしてきたの??」

 

と、聞きたくなります。どれだけの人と交渉をしたのか?

交渉をすれば当然、「君はどんなことができるの?」と聞かれます。その時に相手を唸らせるくらいのものがあれば希望の部署にも行けるでしょうが、そういったものはない。

だから希望の部署に行くための交渉もしない。これじゃあどこの会社に行っても希望の部署には入れないし、仮には入れたとしても大した活躍はできません。

 

とにかく隣の芝生が青く見えてしまう若手社会人には、

「まず目の前の与えられた仕事で日本一になってみろ。」といいたいです。

そういうことを言うと、仕事内容のことと捉えられがちですが、必ずしも仕事内容とは限りません。

 

例えば、毎日、何回も何回もしている「はい」「ありがとうございます」という返事をするという行為。これで日本一を目指そうとしている社会人がどれだけいるでしょうか。

 

たかが返事。されど返事です。

 

返事の仕方も「声のトーン」「表情」「目線」「タイミング」「間」「身振り」「フレーズの長さ」などなど様々な組み合わせで雲泥の差の印象を与えることになります。

 

この「はい」や「ありがとうございます」という返事の仕方で、真剣に日本一を目指してみてください。必ずいいことがありますし、未来の可能性が大きく変わります。

 

このように、まずすぐにできることを完璧なレベルで行うということができなければ、希望ばかり言っていても、なかなか自分の想い通りにはならないでしょう。

 

「下足番を命じられたら日本一の下足番になってみせろ そうすれば誰も 君を下足番にはしておかぬ。」

 

という、名言があります。

これは阪急グループ創設者の小林一三の言葉です。

今できることを真剣になって、必死に、日本一になれるように取り組む。

その上で、希望の部署に行きたいと宣言をすれば、いつかきっと希望の部署に行ける日が来るでしょう。

 

「はい」という返事ひとつも馬鹿にしないで、日本一を目指してそのレベルを高めるという姿勢を持ち、今できること、与えられていることを懸命にやる。それが、今のあなたがやるべきことです。

 

学生時代に特筆できるような知識や経験のない若手社会時もたくさんいるでしょう。そうした人たちが、社会人になってから自分の希望を勝ち取るには、こうした意識が不可欠です。

 

なにも難しいことではありません。

今すぐ、1秒後からできることです。

 

こうして自分で自分を律する「自律」ができる人が「自立」をできるようになるんだと思います。

 

「できるできない ではない。 やるかやらないかです。」