ジョハリの窓
若手の社員研修時によく「ジョハリの窓」の話をすることがある。
最近の若い社員を見ていると、なかなか積極的に広くコミュニケーションを取りたがらなかったり、気の合う特定の人と深くかかわる傾向にあるように感じます。(私の周りの人の傾向かもしれませんが。。。)
ただある程度、自己開示をしたり、相手の自己開示を促せないと、なかなか新たな人間関系の発見や構築が難しいんじゃないかと思う。要するに、昨今は人間関係を作る機会のチャンスロスをしている人が多いと思う。
そんな時に「ジョハリの窓」の話をすることが多い。
ジョハリの窓は、コミュニケーションの理論を上手に説明していて、人には4つの窓がある。その4つとは「解放の窓」「盲目の窓」「秘密の窓」「未知の窓」である。
「解放の窓」は、自分も知っていてかつ、周りの大半の人も知っている自分のこと。例えば、既婚者か未婚者かとか、趣味はなんだとか、どこに住んでいるだとかいいた情報になる。
「盲目の窓」は、自分では気づいていないが、周りの人は知っている情報ですね。例えば、自分では気づいていない癖とかしぐさなんかがこれに該当することが多いです。
「秘密の窓」は、自分は知っているが、周りの人は知らないという隠している情報です。例えば、みんなには公表していない趣味とか、秘密にしている過去の経歴とかが当てはまります。
最後に「未知の窓」とは、自分も気づいていないし、他人も気づいていない領域ですね。
これが大きな四角の中に4つに区分けした窓として存在します。そしてこの解放の窓が大きな人ほど、コミュニケーションの機会も多く、知り合ったり、話の合う人が増えていったりします。つまり、解放の窓が小さくて、秘密の窓や盲目の窓が大きい人ほど人との人間関係構築の機会やコミュニケーションの機会が少なくなると言えます。
現状の4つの窓の構成比を理解し、解放の窓の構成比を大きくして自己開示をしていくことや、その4つの窓のサイズ自体を大きくしていくことが幅広い人間関係つくりや、コミュニケーションの広がりになっていきます。
そして、自分だけでなく、相手の解放の窓を大きくしてあげられることも大切です。これによって、お互いに知らなかった発見や共通の話題が発見できたりしていくということです。そして、時には自分の秘密の窓を少し解放してあげることによって、思わぬ良い収穫につながることもあると思います。
この四つの窓の状態が、今どんなサイズでどんな構成比になっているか、そしてそれぞれの窓に当てはまる情報にはどんなものがあるか?を気にしながら窓のコントロールや調整をすると、コミュニケーションも活発になったり、思わぬ人と深くかかわるきっかけになることもあります。
最近、人間関係が希薄だなーっと思うことがあればぜひ、このジョハリの窓のことを気にしながら解放の窓を大きくしていってみてください。