musakuroの「社会人になるときに知っておきたかったこと」

「もっと早くこんなこと知りたかったなぁ」と思うことを気の向くままに書いてます。

四つのジンザイ

普通、「ジンザイ」を漢字でかくと

「人材」と書きますよね。

 

なかには、「人材」と書くとはなにごとだ!なにか材料みたいだ!けしからん。

人は財産なんだから「人財」と書くべきだ!

 

という人もいますね。

 

この2つが一般的な「ジンザイ」として語られることが多いのですが、実は「ジンザイ」は2つだけじゃないんです。

 

「ジンザイ」には4つのタイプがあります。

そしてその4つのタイプは、「ジンザイ」のレベルを表しています。

 

4つの「ジンザイ」わかりますか?

 

4つのジンザイとは「人材」「人財」「人在」「人罪」です。

 

そして、この並び方も重要です。

正しく並べ替えるとこうなります。

 

「人罪」←「人在」→「人材」→「人財」

 並び順だけでなく、この矢印の向きが大切です。

 

起点となるのは、「人在」です。この「人在」はただ存在しているだけ。人の役にも立っていないし、人の害になってもいない。ただいるだけ。やる気があるわけでもないし、やる気がないわけでもない。真面目にして波風立てなければ逃げ切れると思っていて、組織では多くいるタイプです。

 

そして「人在」が左に動くと「人罪」になります。これは見てわかる通り、存在していることが罪である人です。具体的に言うと、愚痴や不満ばかり言っていて、「他人を否定することでしか自分の価値を高められない」残念な人です。いますよね。そういう人。

この人罪枠の人は、真剣に頑張っている人を批判したり、反対意見ばかり言って、組織の足を引っ張る存在です。

 

「人在」からひとつ右に動くと「人材」になります。これは何かの役に立っている人ですね。真面目と真剣の中間にいるような人たちです。また、言われたことはしっかりとこなしますが、自ら率先して何かに立ち向かうようなことはあまりしません。言い換えれば最高の部下だったり、スペシャリストに多いですね。

 

「人材」から更に右に移ると「人財」になります。これはもう、存在自体に価値がある人たちですね。周りにいい影響を与える、雰囲気をコントロールできる。リーダーシップをもって真剣にチャレンジして組織をリードするような人たちですね。

 

組織のヒトを、この4つのジンザイに振り分けることで、その組織の状態が分かります。そして本人たちがどのジンザイに当てはまるかを考えさせることで、改善の動機づけをすることもできます。どの組織にも必ず人罪的な人はいますが、個々の人たちに対して、いかに対処するかが組織つくりでは重要です。そして「人在」には40代以上の中年と、20代の若手に多くみられますね。40代以上は、もう出世が見込まれないので、なんとか定年まで今のポジションで逃げ切ろうという人が多いですね。20代で「人在」に当てはまる人は、仕事のやりがいや存在意義が見いだせていない人が多いです。

 

大事なのはいかに「人材」と「人財」の構成比を増やすかですね。組織の構成比がすべてこの2つの「ジンザイ」で埋め尽くされれば、きっといい会社になりますよね!

この2つのジンザイはもうひとつ言い換えられる表現があります。

 

「人材」 → 「well doing」

「人財」 → 「well being」

ですね。

 

まずは「人在」の人を、「well doing」の「人材」に育てましょう。「well doing」はつまり「いい仕事するね!」というものをひとつ見つけてあげて伸ばせば成り立ちます。そして「well doing」の人材の中の人から、自分の得意なものを人に教える役割を与えて、少しずつ「well being」の「人財」に育てていくのです。

 

今の組織の中での4つのジンザイの構成比を、1年後、3年後、5年後にどんな構成比に変えていきたいかイメージをして、人にアクションを起こすと面白くなりますよ。

まずは自分がどの「ジンザイ」に当てはまるのか??そしてどうなりたいのか?

どうすればなれるのか?これを考えることからスタートしてみましょう。

 

あなたはどの「ジンザイ」ですか??