体調管理こそマネジメントの基本
毎年入社式で思うことがあった。
うちの社長は、毎年入社式の締めくくりで
「体調管理は社会人の基本。体調の自己管理をするように」と新入社員に話していた。
そりゃそうだ。当たり前だな。
と思って聞いていたが、最近になってその大切がよくわかってきた。
それと同時に、どんなに大切なことを伝えても、結論だけ言って、その理由をちゃんと説明しないとなかなか相手には伝わらないものだな。
ということも分かった気がする。
話し手のレベルと受け手のレベルは違うので、いかに説明を加えるかが大事だと思う。ましてや、話し手は1人でも聞き手は何十人、何百人もいて、それぞれが価値観も理解度も異なる集団なのだから、結論だけでは伝わらない人もたくさん出てくるし。。。「そんなの当たり前だろ」と、言葉の表面しかとらえられない人も多くいると思う。
今の自分の理解では、
「体調管理ができない人は、仕事も大してできない」
ということ。
毎年毎年、風邪をひいていたり、1年のうちに何度も体調が悪くなる人は、要するに物事の仕組みを知ろうとしない。そして自己のマネジメントができないことを証明しているようなものだ。
風邪は自分でひいたんじゃなくて、感染されたんです。というように被害者意識を持っている人もいますが、それではいけません。他人や環境のせいにしているだけです。
ただ私自身も以前はそんなことを思っていたし、言っていたような気もします。ただ、あることに気づいてから、そのことを調べ、調べたことを実行するようになってからは、やはり風邪をひかなくなった。普段の生活の中で、何に気づける「気づき」はとても大事だと思います。
私がある時に気が付いたのは、世の中にはあまり風邪をひかない人達がいるということです。このことに対して三度ほど、気づきがありました。
1度目は、毎朝ニュースを見ているときに、ニュースキャスターの人たちは風邪をひいたりしないのかな。風邪ひいたら大変だろうな。ということと、2度目は国会中継を見ているときに、会社にはマスクをつけて仕事している人たちは多いのに、国会中継に映っている議員はマスクをしている人がいないということです。3度目は、そもそも内科のお医者さんはこんなに風邪の患者さんと対峙しているのになぜ感染らないんだろう?と思ったことです。
それからニュースキャスターや国会議員、お医者さんは、風邪をひかないために何かしてるんだろうか?ということを調べるようになりました。そうすると、風邪をひくことの許されない職業の人たちが実践していることがわかり、自分自身でもそれを実践すると、いつしか毎年風邪をひくことがなくなったのです。
そしてようやく、「あぁ、社長が言いたかったことはこういうことか!」というのが長い年月を経てわかったものです。
どんなことにも原因や仕組みがあり、それを理解した上で対策を練れば上手くいく!
まさにマネジメントそのものです。
若いときは、体調管理は、会社を休んで人に迷惑をかけないためかな。程度にしか考えていませんでしたが、今となっては、体調管理は、仕事で必要なマネジメントの基本を学ぶためなんだということが分かったものです。