musakuroの「社会人になるときに知っておきたかったこと」

「もっと早くこんなこと知りたかったなぁ」と思うことを気の向くままに書いてます。

一日は人生の縮図

若いころ、

 

どうすればいい人生になるか?

 

ってことばかり考えて、毎日うまくいかないことや、仕事に追われる状態に悩んでいた時期があった。そんな時に出会ったかけがえのない本が「想うことが思うようになる努力」。これはドトールコーヒーの創業者である鳥羽社長が書いた本だった。もう20年前くらいのことである。

 

その中のフレーズが、20年たった今でも思い起こされ、まさに人生の原理原則だなぁ。と思いことあるごとに思い起こされる。

 

今でも若手社員の研修などではよく使わせてもらっている。どうすればいい人生になるか?そうすれば今の仕事の悩みから抜け出せるか?そんな時はいつもこの言葉を思い出す。

 

「今日一日を精一杯生きる。それを毎日繰り返す。」

 

要するに、一日は人生の縮図であり、人生一日説ともいえる。

 

「毎日、朝起きたときに生まれ、夜眠るときには死んでしまう。」

 

そう思いながら毎日を過ごしていると、無性に時間が惜しくなってくる。何となく、毎日起きる時間が少しずつ早くなる。そして、会社に行くとまず、今日片付けなくてはならない仕事を羅列して、いかに早く仕事を済ませるかを考えるようになる。つまり、夜眠るときに死んでしまうのだから、早く仕事を終わらせて自分の時間を作りたくなってくる。そして仕事が終わるまでに、仕事後にどうしてもやりたいことの優先順位をつけ始める。残った時間は、飲みに行くこともあれば、買い物に行ったり、親に電話したり、洗濯をしたりさまざま。

 

ただ間違いなく言えることは、朝起きるのが早くなり、仕事の効率が異常に上がり、なぜだか元気に過ごすようになる。。。。これはいい!

 

と気づいてから、ふと仕事に行き詰った時は決まってこの「一日は人生の縮図!いい人生にするためには、毎日を精一杯生きる!毎日、自分を使い切る!」というモードに切り替えるようにしている。そうするといつの間にか、なんの悩みだったか忘れ、仕事に打ち込んでいる自分がいることに気づく。

 

20年前に読んだ本が、20年後の自分の助けになっているなんてすごいことだな。と思う。鳥羽社長に感謝ですね。

 

ちなみに、「朝起きたときに生まれ、夜眠るときに死んでしまう。」という毎日の中でなぜ仕事を終えてから洗濯をする日があるのかというと、これも何かの本で読んだんだけど。。。

要人を警護するSPは、毎日が生死をかけた任務でいつ死んでしまうかわからない日々を送っているらしい。そのSPたちが気を付けているのが部屋の掃除と洗濯みたいですよ。立派な仕事について、万が一殉職したときに家族が部屋の整理に来て部屋が穢かったり、洗濯ものがたまっていいたらみっともないからだそうです。その本を読んでからなぜか自分も部屋の掃除や洗濯ものをためない習慣ができてしまいました。

 

親から、部屋の掃除しなさい!洗濯は溜めない!と言われていた時は聞く耳も持たなかったのに、ふと読んだ本で意識と行動が変わってしまうことがある。不思議なもんですね。もちろんそのあとで、親の言っていたことのありがたみがわかるのですが。。。

 

同じ情報でも、受け手の意識、タイミング、理由付けによって聞き流されるか、強く響くかが変わるものですね。。。改めて人のスイッチの入れ方を考えさせられます。

 

とにかく、悩みは翌日に引きずらない!ゲームのリセットボタンのように、毎日を一生懸命過ごして、翌日にはまたリセットボタンを押して「今日が初日!」と思って頑張りましょう!

 

※残念ながら、鳥羽社長の「想うことが思うようになる努力」は現在廃盤になっています。